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肩こりってどうしてなるの?

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 肩こりとは、ご存知の通り肩の筋肉が硬くなる現象で、ある程度の年齢の方は悩まされたことがあるのではないでしょうか。
肩こりの典型的な原因は、普段意識している方はいないかもしれませんが、頭の重さは5~6kgもあり、5kgの米袋を持ってみると重さが実感できると思います。そんな重い頭を支えているのが首と肩です。日本人は欧米人より肩こりを起こしやすいと言われ、肩こりは日本人の宿命とも言える症状なのです。ちなみに、肩こりは病名ではなく症状です。
そこで今回は、肩こりのメカニズムや頭の重さ以外の主な原因についてご覧頂きたいと思います。

◆そもそも、肩こりとは?
そもそも肩こりとは、先程言いましたが病名ではなく症状。
明確な定義があるわけでもなく、人それぞれ独自に症状を表現しています。凝り/張り/だるさ/重さ/こわばり/違和感などで表現されることが多いようです。
また、欧米では日本で言う肩こりと一致する症状名はなく、日本独自の症状なのです。
ただし、欧米人も肩がこらない訳でもなく、症状名が無いだけと覚えておきましょう。

◆肩こりのメカニズムとは?
肩は、全体重の1/5~1/10近くに当たる頭と腕を支えているため、とにかく負担がかかりやすい部位です。そんな肩のこりに最も関係している筋肉は、首の後ろから肩から背中にかけての筋肉「僧帽筋」と呼ばれる筋肉です。その他、最も深い位置に「肩甲挙筋」や「頭・頚板状筋」などがあり、それらの筋肉が頭を支えています。
車の運転やデスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けたり、寝転んで本を読むなど無理な姿勢をとったりすると、肩の筋肉に負担がかかり乳酸という疲労物質がたまります。
そうすると、筋肉が硬くこわばってきて血管を圧迫し血行が悪くなります。これが、肩こりの初期段階。この段階で何らかの処置をして血行を良くすれば、疲労物資は血管の流れに乗って取り除かれ、肩こりは解消します。また、症状がひどくなると抹消神経を障害し、しびれや痛みも起こります。

◆肩こりの主な原因とは?
肩こりは大きく3つに分類することができます。
その分類とともにさらに詳しく原因要素を見ていきましょう。
➀原因疾患が明らかでないもの
精神的なストレス/悪い姿勢/目の疲れ/運動不足/生活環境 など
〇肩の筋肉が過剰な負荷やストレスを受けて、極度の緊張から疲労が溜まり、血行が悪くなって肩こりが起こります。典型的な物として、悪い姿勢や運動不足があります。
特に現代社会においては、パソコンで仕事をする事が多く、同じ姿勢での作業や画面を凝視する事により、目に疲れがたまります。
➁整形外科疾患が元で起こるもの 
 変形性頚椎症/頚椎椎間板ヘルニア/頚肩腕症候群/肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)
〇整形外科疾患が原因となり、随伴症状として肩こりが起こっている場合があります。
頚には、頸椎(けいつい)と呼ばれる骨があり、筋肉と共に頭を支えています。
この頸椎に変形が生じたり、頸椎と頸椎の間でクッションの役割をする椎間板に変形が起こる事で、変形性頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアになります。そして、その周りに痛みやしびれが起こり、肩こりのような症状が起こるのです。

➂その他の疾患に伴い起こるもの
 高血圧症/狭心症/貧血/更年期障害/うつ病 など

◇肩こりの主だった原因
次に、各要素別に原因を見ていきましょう。
➀姿勢
 ・長時間のデスクワーク(パソコンでの業務)
➁体型や体質
 ・猫背、なで肩など
➂肩以外の体の異常
 ・肺や心臓、胃腸や肝臓などに疾患がある
 ・貧血、低血圧
 ・歯のかみ合わせが悪い
➃生活環境
 ・冷房の効き過ぎ
 ・枕や寝具が合っていない
 ・眼鏡の度が合っていない
 ・精神的ストレス  など
➄老化による肩こり
 ・四十肩や五十肩


ここまで、肩こりのメカニズムや原因について見てきましたが、肩のこりはもちろん、腕や手にしびれが出るようなひどい症状が長時間続く場合は、整形外科や掛かりつけの病院で診察を受けるようにして下さい。